Contemporary Ballet

パイナップルスタジオという、ロンドンではポピュラーなダンススタジオがある。

Covent Garden の駅からすぐのところにあって、バレーからジャズ、コンテ、タップ、ヒップホップ、ヨガとどんなクラスでもあるが、ロンドンのダンススタジオの中ではコマーシャル色の強いスタジオである。ここで毎日朝おしえているトリーのクラス(コンテンポラリーバレー)はとても良い。人気があるから毎日のクラスなのにもかかわらずいつも30人くらいのダンサーが朝から集まってくる。トリーはバレーのテクニックをしっかり入れながら、バーレッスンから始まり、そのあとも90分の中にいろいろなレパートリーを入れている。トリーは自分のミュージシャンを連れていていて、今日のピアニストはいろんなパターンのGeorgeousな曲を情熱いっぱいにダンサーの動きに乗せてきてくれた。合わせてダンサーの動きもどんどん深みを増して行く。ピアニストの隣に座って見学をしていた二人もおそらくミュージシャンとして来週あたり参加するのだろう。楽しみである。

f:id:leisa:20140620204324j:plain pineapple dance studio

 

 

夜は以前住んでいたManorHouseの家のすぐ近くに住む友達の家を訪ねた。ここの住人は彼も含め、とてもオーガニックである。フラットメイトのキアラとウィルはドレッド、みんななぜか夜はタイパンツ(アフリパンツと名付けていた)、半分ベジタリアン、ガーデンで野菜を育てるなどなど。。そして野菜とチーズでつくったパイをごちそうしてくれた。

 

キッチンで料理をしている友人とその横にあるテーブルに座ってしゃべっている間にも、友達たちはやってきてそれぞれのことをしながら小話をしてまた戻っていっては戻ってくる。タイヤの空気入れが壊れたからといって持ってきて、それがどんな風に壊れてパイプから空気がもれているかをデモンストレートしてくれたあとは、それをひとまずキッチンに置き去りにし、自分は忙しいと言いリビングで掃除機をかけはじめた。5分するとまた戻ってきて、誕生日はアムステルダムで過ごすけれど、行くかどうかはまだ決まっていないと話しはじめる。またどこかに消えたと思ったら今度はガーデンがある側のドアから再び現れ、ドレッシングをつくるならふたのついた瓶にいれてシャカシャカするのが一番だ。と、ふたのついた瓶を友人の前におき、ドレッシングはコップにいれて泡立て器できちんと混ぜるから瓶はいらないという友人に対してどちらがエコかどうかを議論しはじめる。

 

こんな夜が彼らの日常なのだろう。そして、誰が食べるとも決まっていないディナーをいつも多めにつくって、誰かが帰ってくる度にお皿にのせて渡す友人も、そんな生活が似合っている。

 

気づいたら夜も遅くなっていたので、そろそろ寝るから気軽に好きなだけいていいからといって部屋に戻ろうとする友人に自分も帰るからと告げ帰路についた。